Teruchanち

写真が好き。食べるのが好き。お酒が好き。青が好き。

新井素子 on 大森望のSF漫談

青山ブックセンター六本木店で行われる「大森望のSF漫談」を観に、六本木へ。予定としては開始1時間前の18時にはお店に到着しておくつもりだったんだけど、その前に行ったエステの時間が押して、横浜を出るのが既に18時近く。おかげさまでご飯を食べる暇がなくて、お腹ぐーぐー状態で出発。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201002/sfvol_5201024.html
途中経過を携帯からメールで投稿していたので、並べ直してみた。

    • 17:53 トーク&サイン会に向けて、横浜を出発。予定より30分遅くなってしまった。
    • 18:38 ABCに到着。もいちどと大森さんの本各一冊購入。大森さんのサイン会の整理券がナンバー1だった(爆)
    • 18:42 漫談は入場無料だけど、広くない店内にただテーブルと椅子が並べてあるよ。ホントにフラッと来たらやってた!とかありだよこれ
    • 18:48 椅子が出た!座れた。らっき。
    • −−−−− ここはトーク中 −−−−−
    • 20:08 サインもらった!
    • 20:20 通りすがりの男性が店員さんに誰?とか訊いて「あれが新井素子か」 と大きな独り言を呟きながら去っていった
    • 20:38 日能研バッグを持った子供が居るぞと思ったら、たーさんと姪っこだった
    • 20:56 途中から写真ありになったので、終わってから写真だけ撮ってもらったv
    • 21:02 終わった。ふぅ。

レビューを書き始めたら長くなって、なかなかまとまらないし、眠いので明日に持ち越し。えっと、サイン会終了後は自由が丘で途中下車して、いきつけのお店で飲んで帰りました。(だから眠い)
レビューは長すぎるので、いちおう畳む。

トークショー

18時半過ぎにお店に入り、2冊目の「もいちどあなたにあいたいな」と大森望さんの「狂乱西葛西日記20世紀remix」を手に取りレジへ。サイン会の整理券は要るかと訊かれたので、素子さんのはもう貰ってるから大森さんのだけ欲しいというと、店員さんは引出しの中をガタガタ探しまわり、奥にいったん引っ込んで、また出てきて引出しを探り、見つけ出したのはABCのマーク入りメモ帳に「1」と書かれた紙きれ。なんと1番だったらしい。(いちおう用意はされていた(笑))
トークショー会場となっているのは、中2階突き当りの普通のスペース。そこにクロスの敷かれた丸テーブルが2つと椅子が2つ用意されていて、奥の棚にはイベントのポスターが貼られている。それだけ。その前に、所在なさげに立っている女性が10名程。左右の本棚の間にも立っている人がチラホラ。前から2番目の真ん中辺りに立つ。
少しすると店員さんが椅子を10脚出しますと、持ってきてくれる。前の方からポンポンと置いて、その椅子とテーブル席の椅子に座ってみて「近いね(笑)」と位置を調整して、はいどうぞとなったのですかさず座る。
新潮社からのサプライズプレゼントで、PR誌「波」2月号から素子さんと有川浩さんの対談および相互書評部分のみを抜粋したらしいカラーA5版8頁の小冊子が配られる。「波」はゲットできていなかったのでラッキー。店員さんが何ヶ所かに渡して「大学の講義のレジュメみたいに後ろに配ってくれ」と。この、場をリードする店員さんのおかげで全体的に和やかに進行。

トークショー開始

19時になり、トークショー開始。上手から大森さんと素子さんが登場。素子さんはストライプのボタンダウンのシャツに、ベージュっぽいスカート(下半身は写真が無いのでうろ覚え)。大森さんが赤いチェックのネルシャツ。向かって右に大森さん、左に素子さんが着席。テーブルの上には「もいちどあなたにあいたいな」「おしまいの日」など数冊の本とミネラルウォーター。
まずは何から話しましょうか‥‥と言って。どんな話の流れだったかなぁ。メモとってなくてイマイチはっきりしないので、順不同で。

もいちどあなたにあいたいな」について

参加者のうち約半数が未読だったので、本の核心部分になるべく触れずにトークをするのでツラそうだった。ただSF漫談に持って来てる時点でオチの方向性はバレちゃうだろうと。そのパラレルワールドというオチは最初から決まってた。それをとにかく「怖い話が書きたかった」のでホラー寄りで書いたらしい。ということは、わたしの「ホラー?ホラー?おぉ、SF!」という読み方は正しかった模様。
最初は和の一人称で250枚書いて行き詰まり、澪湖の一人称で250枚書いて行き詰まり、三人称で‥‥というのは、あとがきにもあった通り。澪湖でいこうかと書いていて、気分転換に大介で書いてみたら、大介のクネクネ思考が楽しくてハマったとか。陽湖のエキセントリックさは「もう行くとこまで行っちゃえ!」だったとか。それで一人称持ち回りと言う珍しい形態になったらしいけど、大森さんには普通は澪湖の一人称で書くだろうと言われてた。澪湖だけだと、突っ走っちゃうタイプだから和の過去に触れてくれないというのは、なるほど「キャラのおもむくままに書く」素子さんだけあるという感じ。
大森さん的にはやはり陽湖の部分がツラかったと。思い当たる節はなくても「自分じゃないよな」と確認しながら読み進めたとか。男性は痛いか腹立つかどっちかだよね。素子さんはいつも小説を書き終わると、読みにくいところが無いことを確認するために音読して旦那さんに聞いてもらうけど、陽湖の部分では座布団にしがみついて聞いてたらしい。エッセーなどで見る限り、旦那さんは家事能力があまり無さそうだしなぁ(笑)
書き始めてからは8年も経ってるけど、途中3年くらいは他の仕事をしていた(星さんのアンソロジー)。何枚か書いてたけど、再開したら書き直したくなったので最初から書きなおした。

デビューはいつ?の話

今年でデビューして33年経つらしい。今では大学生や高校生の作家も皆無ではないけど、当時は居なかった。「歳は上だけどデビューは後」という人達がいっぱい出たのでSF第2世代なのか第3世代かの区分けが難しくなったとか。でも第3世代の最初だろうと。
デビュー作を高校1年に書いて、高2で受賞、高3で本が出たのでわかりやすい。
現場には素子デビュー後に生まれた人も多そうだね、となって「最初から読んでる人」が挙手。残念ながら手は挙げられなかった。わたしが読み始めたのは、たぶん「‥‥絶句」が出たあたりだから5年は遅れてるもんなぁ。
大森さんも同学年。でも素子さんは8月生まれなのに対して大森さんは数日前(2月2日)が誕生日なので、とかいう話。編集の方も同い年らしい。ミューズ@北村暁子さんかな?
二人の初対面はどこかのSF大会だということで、その頃のSF大会では素子さんと麻雀するのがステイタスだったそう。素子さんはあまり覚えてなかったけど。
若い作家ということでは波多野鷹@久美沙織旦那が高1?高2?みたいな話になって、そうそう若かったよと思ったけど、調べてみたらコバルトノベル大賞受賞が1985年なので18歳。それでも当時は最年少だったらしい。
「ずれ」を書いて 「大きな壁の中と外」を書いて「いつか猫になる日まで」を書いて‥‥。「グリーンレクイエム」の原稿を池袋の電話ボックスの中で無くしたので、これは大学生の時。それを拾った人、持ってたら貴重品なんだけどなぁ。

「あたしの中の‥‥」について

小松さん筒井さんは「SFにこれを許すと大変なことになる」と文体に反対したけど星さんが‥‥という話。
ここから、奇想天外社が神楽坂にあって、自宅の石神井公園西武池袋線)からだと乗り換えが面倒だけど、通っていた都立井草高校の最寄り駅である謎の駅(井荻駅西武新宿線)からは行きやすかったという話。大森さんが、年配の編集者の話だと神楽坂駅ができる前は大変だったとかと脱線してたけど、神楽坂駅は1964年開業なのでだいぶ前。

SF作家クラブ

素子さんも日本SF作家クラブ(→SFWJ)の会長になって。パチパチパチ。SF作家クラブと推協(→ホーム|日本推理作家協会)との違いについて。推協は社団法人のしっかりした組織で、健保があるというのは凄いメリット。対してSF作家クラブは仲良しクラブで、やってるのは励ます会と墓参り(今後どんどん増える!)と温泉旅行。会長だから温泉旅行とかの企画をするのかという大森さんの問いには、前回は事務局長の久美さんが張り切っていたので事務局長の仕事にすると。
クラブには若い人が入ってこないので、いまだに素子さん世代が下っ端で大変らしい。(会長の世代だというのに!)大森さんは、有川浩さんあたりに「あたしを読んで育ったなら、あんたもSF作家だ」と引っ張ってこいとアドバイス

星さんの話

何年か前に星さんのトークショーもやってたよねと、三省堂神保町本店でやった「ホシヅルパーティー2007」の話。星新一さん没後10年を記念した会で、ギャラがあまり出ないから呼ばなかったのに、星チルドレン達が手弁当で全国から集まり、ギャラリーよりも出演者の方が多かった(爆)とか、それだけみんな星さんを慕ってて、星さんの人徳は凄いなぁとか。
わたしはこの時に「生素子さん」初体験だったんだけど、確かに客席奥からゾロゾロと出てきて自己紹介をされてたなぁ。SF好きと言いながらスチャラカSFしか読んでないので、名前しか存じ上げない方や名前もごめんなさいの方がいっぱいだった。
もいちどあなたにあいたいな」が遅くなった言い訳として「ほしのはじまり」に時間がかかった。まず全てのショートショートを3回読んで、メモをとって。最初は文庫で「星新一ホワイト」「星新一ブラック」とかで出そうという話だったけど、諸事情でハードカバーになって。金額が高くなるので「星くずのかご」のエッセーも掘り出したり。そういうことに時間がかかったので、それは自分のせいじゃないっ!
「ほしのはじまり」と同時期に最相さんの「星新一 一〇〇一話をつくった人」が出て一緒に並べられたりしたので、ラッキーだったとも。

ホラーを書きたい

もいちどあなたにあいたいな」はホラー寄りだけどSFオチということで「ひとめあなたに‥‥」と同じ構造。「最近はホラーが多いけど、いつ頃からホラーを?」には、ずっとホラー、怖い話が書きたくて失敗してたと。じゃ、「これはSFを書くぞというのはどれ?」には、力強く「あたしの中の‥‥」を挙げる。SF新人賞に応募するものだから。あと「チグリスとユーフラテス」もそうらしい。さすが日本SF大賞
怖いものを書きたくて書いてるけど、書き終わった時はとにかくホッとする。「もいちどあなたにあいたいな」もホッとした。作家はだいたいそうだよね、でも「ミザリー」を書き終わってホッとするって嫌だよね。でもホッとしただろうね、無事だったことに(笑)と。

ワープロと書き直し

いつからワープロを使ってたのか。だいぶ後まで手書きもしていた。「おしまいの日」の頃も確か手書きを‥‥というところで編集さんからワープロが壊れてたとツッコミが入り。そう!壊れた!よく壊れる!あぁだから書き直しが平気なんだ!と自分を再発見。
50頁分ぐらい書くでしょ。消えるでしょ。また書くと前のよりいいのが書けるんですよ。で、また消えるでしょ。当然のように言う素子さんに、会場は爆笑。
普通の人は書いた文章が消えるのって嫌がるけど、慣れている。大森さんからは嫌だから三世代くらい世代管理をするという話があるけど、そんなことには興味無いらしい。
書き直すと絶対前のよりいいのが書けるから、消えなくてもやたらと原稿を破く。一部分だと前のセンテンスの方が良かったけど思い出せないこともあるけど、全体を見ると必ず書き直しの方がいいものが書けてる。
一人称で書いたりしてるうちに「このキャラクターはこう!」というのが固まってくる。きちんと設計図(だっけ?)を作らずに書き始めるから。
30年も作家をやってるんだから、書き始める前にどれがいいか気づくだろうという大森さんのツッコミには、30年もやってるから、どんな書き方でも250枚くらいは書けちゃうんだと反論。
画家がデッサンを何枚かしてから油絵に入るのを、いきなり油絵具で描き始めて、何枚かダメにする感じ。でも画家ならデッサンが習作として世に出せる。それなら没原稿も世に出せばいい。「もいちどあなたにあいたいな」の和の一人称とかも読者はきっと読みたい。でも話が終わってないからダメ。
自宅には没原稿が山のようにある。独身時代のは母親が四つに切って電話メモとかに使ってたけど、結婚後のは取ってある。会場からは「読みた〜い」。そろそろ死ぬのが判ったら、全部「燃さなきゃ」(もったいな〜い)。
そういうのは全部取っておいて、死後、研究者とかの研究材料になるかも。とか年に何日かだけ御開帳すればいいとか。
書き直しの限度は、手書きの頃はだいたい100枚、ワープロになってからは250枚が分水嶺。だから和一人称とかも250枚なのか、と。
誰だったか忘れたけど、先輩に書き直すといいものが書けちゃうから、あまり書き直しはしない方がいいと言われた。SF第1世代の人達は星さんはキッチリ下書きをしてたけど、他の人は忙しさもあって下書きもしてなかった。
「交換日記」の文庫版あとがきか何かで、エッセーを書き慣れず不安で、最初は必ず2つ書いてたけど、秋山さんに「どっちを先に書いたか」訊かれて、先に書いた方を採用された。書き直しの方が良かったけど、それじゃ大変だからと言われた‥‥というような話を確か書かれてたけど、このへんはジレンマなんだろうなぁ。
ワープロ打つのが早いよね、というところから、でも日に最大は10枚。大森さんは昔はいっぱい書いてた印象を持ってたようだけど、10枚。あ、「結婚物語」はキャラの性格がしっかりあるから(笑)悩まずに書けるから月に50枚書けてた。でも月産50枚は全然多くない。

銀婚式物語

実はいま「銀婚式物語」を連載してるんですよ、という話に。「結婚物語」「新婚物語」の続きなので、キャラの性格はよーくわかってるから、書くのは楽(笑)
楽ならずーっと続けるのか、いつまで続けるのか、という問いから、これは銀婚式の朝から晩までの話だから、そんなに長くは書けないだろうと。「じゃぁ、ずっと書いて今日からは金婚式とか」と大森さん。金婚式って50年?そこまで素子さんと旦那さんが元気かというのが先になる。その先は?ダイヤモンド婚式とかあったっけ?それって何年?75年?寿命に挑戦、チャレンジギネス、とか大騒ぎ(笑)

質問コーナー

そろそろトークは終了で、最後にこの機会に質問がある人、と店員さんに言われたけど、咄嗟には何も思い浮かばず。最初から場を仕切っていた店員さん(たぶんABCのポップ職人の間室道子さん。タモ倶楽で観たよ。)が「オタクがすごく新鮮だった」という質問&感想を。
オタクってすごくない?何でも知ってるし、それを親切に教えてくれるし。理系のオタクだとパソコンの設定まで全部やってくれたりするし。だから「カッコいいオタク」ではなく「オタクがカッコいい話」を書きたかった。なるほどなるほど。確かに木塚くんは(色々な受取り方はあるだろうけど、少なくともわたし的には)カッコいい。パッチリお目々で見た目もいいらしいしさ。
それに便乗して男性客(素研の管理人さんですよね)が、コバルト新装版でオタクを封印した素子さんがオタクを出したのは‥‥という、今それを言いたかったという質問。書き変えたかったのは「オタク」ではなく「お宅」という二人称。自分が若い頃には少なくとも周りのSFオタク達は「お宅」という二人称が普通だったけど、今は違うだろうなと思って書き変えた。
次に女性客。1つ目の質問は「星へ行く船」の続きと、太一郎さんが行方不明になっていた頃の話は書く予定があるか。続きは書くつもりはない。(これはあとがきでも断言してたもんね)あゆみちゃんは出てこないけど、太一郎さんの話は書く気が無い訳ではない。でもコバルトが書かせてくれるかというのもあるし‥‥長くなりそうだなぁ(笑)
2つ目の質問は「ラビリンス」「扉を開けて」の世界の話は続きを書くつもりがあるか。ここでいきなり素ちゃんコンピュータが作動して、中の国がこうなって東の国がこうなって‥‥とまくし立ててから「思い出した」。なんとなくの年表は頭の中にはあるし、書く気はあるんだけど、長くなりそう(笑)と。 「扉を開けて」でディミダ姫が「今日とは違う明日が欲しい」とか父親を貶すところがあるけど、父親にも言い分があって、一国の主がそんなことを言ってては国が立ち行かないので、それをディミダ姫に言い聞かせるシーンが書きたい。年表だけでも出版をという声には「数字が苦手っ!」と。

トーク終了、サイン会

20時になり、トークが終了。サイン会を始めるので、まず1〜10番までの方は並んで下さい‥‥と言うので並び、整理券を見せながら「これもあるんですけど」と大森さんの整理券No.1を見せる。その時点で素子さんはテーブルに座りサイン会が始まっていたんだけど、大森さんは回遊中。店員さんが慌ててもう一つのテーブルを持ちだしセッティングしてくれる。いったん列を離れてサインをもらう。
「狂乱西葛西日記20世紀remix」を買ったのは、オットが「本の雑誌」好きで本の雑誌社に貢献することを喜びとしていて、大森さんの書評も読んでいるからと、素子さんも名前くらいは出てるらしいから。整理券の裏にオットの名前を書き「オットのなんです」と差し出してサインをもらう。大森さん、ありがとうございました。帰って見せると「おぉ名前入り!」と喜んでました。
行列に戻り、さて順番が回ってきましたっ!
あらかじめ本を受け取って開いていた係の人が、整理券に書かれた名前と一緒に素子さんに差し出す。2冊出したので1冊は他の人の分かと思われたらしく「名前は?」と訊かれたのに、一瞬問いを理解できず。数秒後、2冊ともわたしのです。1冊は保存用ですと説明。1つ目を書き終えた素子さんは少し考え、なんと2つ目には別バージョン(横書きのニャンコのイラストつき)を書いてくれた(感涙)
高島屋で調達した江戸清*1の肉まんを「横浜土産です。」と差し出すと、夜食に食べると言ってくれた。わーい。
そして握手をしてもらい「26年は何婚式、27年は何婚式と毎年あるはずなので、ずっと続けて下さい。」とお願いをする。
ちなみに、帰って調べたらダイヤモンド婚式は60周年、毎年あるのは15周年までで、そこからは5年区切りらしい。次は30周年の真珠婚式だね。(→wikipedia:結婚記念日

サイン会後

順番が早めだったので、サインをもらってからも、少し後ろに下がって様子を見守る。
20時も過ぎて一般客も増え「何をやってんだ?」と覗いて行く人もチラホラ。「最後尾です」の札を持った店員さんに誰のサイン会か確認したらしく「あれが新井素子か」と割と大きめの独り言を言いながら通り過ぎる男性も居たりして。
気づくと、列にどう見ても10代前半の女の子(良く見ると日能研のリュックを背負ってたので、小学校高学年)が並んでる。おや?と思っていたら素子さんが「姪が!」と騒ぎだす。なるほどと思っていると、その子は中年男性と一緒に居る。もしやもしやと思っていたら、また素子さんが「あんた達、何しに来たの!」とまた騒ぎだす。いや別に騒いでいる訳ではないんだけど、素子さんて声が大きいから目立つんだよ(笑)
「旦那と姪ですぅ」と素子さんが周りの人に紹介してるのが、こっちまで聞こえて納得。旦那さんが埼玉かどっかのサイン会に来て不審者扱いされたというエッセーを読んだことがあったので、もしかしてそうかなぁと思ったんだよね。サインをもらった後にウロウロしてた姪ごさんが、今度は中学生ぐらいの男の子と一緒に居たので、きっとそうだなぁと思ったら、少しして「あんたまで来たの!‥‥甥です」と素子さん。その後、妹さんも来てることがわかったけど、姿は確認できず。
サイン会の途中で、カップルが写真をとってもらってて。それまでは撮影禁止だよね、とみんな勝手に思っていたので(事前にダメと言われたとドコかのブログに書かれてたし、トーク中に店員さんに注意されてる人も居た気がしたし)あ、言えば撮ってもらえるんだ‥‥と店内にはちょっと残念な空気も流れ。それより後ろの人達は写真を撮ってもらう人も何人か居て。
終了まで待って、撤収の前に写真だけ撮ってもらえるかとお願いしたらOKが出たので一応持参していたデジカメを渡して、ポスターの前で素子さんと並んで撮ってもらう。やったー。初握手に初写真っ!後で確認したら、2枚撮ってもらったのに、二人ともほとんど同じ顔だった。ある意味すげー(笑)
そんなこんなでサイン会は終了したので、店を後にしました。ちなみに、大森さんは顔見知りなのかお客さん達と喋ったり、終始、ウロウロしてた。途中、サイン希望者が現れるも、行方不明で店内放送されるし(笑)
はぁ。全部で2時間。すっごく楽しかった。
だからといって長く書きすぎだよなぁ。小学校の時に遠足の作文で「おはよう。今日の天気は?」から「ただいま。あぁ疲れた」までの長編を書いていた習性がそのままだ。しかも、まだ抜けがある気もする‥‥。