Teruchanち

写真が好き。食べるのが好き。お酒が好き。青が好き。

小公女セイラ #7

TBS ドラマ 『 小公女セイラ 』
学院を出たセイラが、お腹を空かせてパン屋の前を通りかかると店の前に500円が。パン屋@ふせえりに落としていないことを確かめると、パン屋は「お伽噺みたいな子だね。お腹空いてんでしょパン持って行きなさい」と。そんなに貧しそうには見えないけどなぁ。「お伽噺ならあなたはお姫様で、このことを覚えててあたしを幸せにしてくれる」と伏線バリバリ発言。パン屋を出ると乞食のようにお腹を空かせた兄妹が居て、セイラは見かねてパンをあげるんだけど、一つずつのつもりが全部食べた!妹はおまけの袋にも手を出したけど兄は返してくれる。これって原作のアンヌの話だから、パン屋があの兄妹を引き取るのかなぁ。
セイラと兄妹のやりとりを微笑んでみつめる謎の男・クリス様@要潤。名前で既に正体を明かしてるけど、セイラパパの親友のクリスフォード氏だよね。親友にしては年齢が違いすぎるけど、なめじゅんは謎の男っぽくていいかな。でも病弱そうには見えないよ。
雨の中、セイラを探すカイトは、自転車とぶつかって足を挫いたセイラと公園の東屋で再会。雨の止んだ中、セイラをおぶって帰る。あれ。セイラが抱えてた安蘭先生からもらった本はどうした?
院長はセイラに、鈴村からの寄付金の条件だから戻ってくれと率直に伝える。ここで隠したりしないのが、原作とは違って院長がホントはいい人なところだよね。で、お世話になりましたと言わずに出て行ったことを怒って「礼儀はたとえ使用人であっても同じだと思います」と。院長正しい!
とここまではいいんだけど、岡田惠和ってば「恋愛ドラマにはライバルが必要」とばかりにカイトの幼なじみのゆかりを再度引っ張り出してきたよ。ゆかりは冬休みに学院の裏のお屋敷でメイド(セイラのように小間使いや召使ではなく、まさしくメイドの衣装)のアルバイトを始めたからと、小沼夫妻にお土産まで持ってきた。セイラに敵意むき出しで、すれ違ったまさみにまで「セイラには負けませんのでよろしくお願い致します」とか言って。まさみに言ってもしょうがないじゃんね。
お土産のお饅頭には毒が入っていたのか、日出子はお腹をこわして、ゆかりは当然のように手伝いに来る。ご主人様は留守ばかりだからって言ってたけど、だったら何でアルバイトなんて雇うんだよ。留守がちなはずのクリスはパン屋でご飯食べてたし。そうそう、小沼夫妻はわりかし普通の寝室に寝ていることが発覚。カイトやセイラと違いすぎ。
ゆかりは食事の配膳まで出しゃばる。院長は小沼から聞いてるらしいけど、そのバイト代はどうなってんだ? 足を引きずるセイラに足をひっかけたゆかりは、すぐに代わりのスープを持ってくる。「いくら何でも早すぎるんじゃない」と、早々に訝しがる生徒達。
セイラが洗濯物を運んでるとぶつかって転ばせる、洗濯物はまっ青にする(どうやって?)、ハンバーグを丸めるのからテーブルを拭くのまで張り合ってくるゆかりに、張り合い返すセイラ。疲れてこんなこと止めようと言うと、カイトが好きだから止めないと。「カイトはあなたのことが好きだから」「えっ!」‥‥気づいてない訳ですね、お嬢様は。
「なによ『かしら』って感じ悪い。どこがいいんだこんなの」とか言って同感だけど、おまえみたいのも良くないと思うぞ(笑)
セイラはまさみに「男の人を好きになるってどんな感じなんだろう」とか言うんだけど、おまえらいくつだぁぁぁ。いくらお嬢様でも恋心くらいは経験あるよ普通。まぁ、ここがこのドラマらしさというか、あえての突っ込みどころなのでいいんだけど。
人前でセイラと張り合いまくる二人に呆れた生徒達は、ゆかりを呼び出して辞めろと迫る。真理亜も、セイラを虐めるためにゆかりの肩を持つなんてことをせずに、お偉い代表生徒として、痴話げんかをするのは神聖な学院を汚されている気がするから「学院から消えていただけない」と言う。それでもゆかりは辞めないし、院長がしている「卒業する時に総代に選ばれると貰えるブローチ」を盗んでゴミ箱に捨てる。
ブローチが無くなったことを知ったセイラは、ゆかりが盗ったと気づき「返して」「いやだ」と言い合いのすえ頬を殴る。そしてゴミ箱が空なのを見て朝までゴミ袋を漁る。ゆかりは陰から見ていたカイトに「わかった? カイト。あの人はあっち側の人だよ」と。うーん。でも田舎で見たカイトの生活は、そんなに貧しく見えなかったんだよなぁ。だから「あっち側とこっち側」があまり伝わらない。
セイラがゴミ袋から見つけ出して返したブローチを見て、院長は微笑んでたけど、どう理解したのかな。今までの流れなら「やっぱりあなたが盗ったんでしょ」とか騒ぎそうなのに。それどころかセイラにお給料を渡してた。当たり前といえば当たり前なんだけどね。やっすいだろうけど。ちなみに東京都の最低賃金は、2009年10月現在で時給791円だよ。
ところで院長とセイラママが生徒だった頃の院長は、浅丘ルリ子だった。原作ではミンチン女子学院だからミンチン院長か親が作った学校だと思うけど、ドラマでは名前も違うし自分が卒業生だし、今の院長がどうやって院長になったのか興味があるなぁ。

余談

番組の最後にカイトじゃなく林遣都がお知らせしてて知ったけど、コミック本と原作本が出てるんだね。原作と言いつつ、河原れんの新訳だから、きっとノベライズだよね。興味はあるけど、それを原作とは言って欲しくないというか子供達に思って欲しくないなぁ。
ドラマはこれはこれで面白いんだけど、ある意味では原作レイプ甚だしいから、原作とは別物と捉えられる人ばかりならいいけど、そうではない人が大半だろうから、「原作本」まで売り出されると問題だと思うなぁ。
と、読んでもないのに勝手に決め付けてしまった。もし本当に新訳なだけだったらゴメンよ。だって作家とか言いつつ著作が一冊(+脚本一本)しかないし、翻訳なんて初めてだし、ブログから感じる出たがり感が「小公女」の世界観とは相容れないんだもん。東京女学館卒だからお嬢様とはいえ。(Wikiで探ってて知ったけど、あびる優も中学だけ東京女学館だったんだね‥‥)
わたしが読んだのは村岡花子伊藤整の訳だったのかなぁ。とっくに手元に無いから確認も読み返しもできないんだけど。川端康成とか曽野綾子の訳ってのも読んでみたい。