旅券申請顛末記

オットが出張のため、急遽パスポートが必要になった。会社に行く前に申請をするというので、社会的手続き担当として付き添うことにした。
携帯からネットプリントした証明写真をセブンイレブンで印刷して、区役所で住民票と戸籍抄本をとって、横浜の旅券申請窓口は遠いので通り道の川崎で申請して、いきつけのイタリアンでランチを奢ってもらって‥‥というスケジュールで出発。
まず駅前のセブンに行くとマルチコピー機に「カラーコピーできません」の貼り紙。店員さんに確認するとトナー交換待ちらしく、もちろん写真も印刷不可能。一瞬、クラっときたけど駅の反対側にもセブンがあったので、そちらで印刷して事なきを得る。でも初手からつまずいてたんだよね、考えてみると。
区役所に着いたところでやっと、自分達の本籍は東京都大田区だと思い至る。がーん。ということは戸籍抄本は大田区役所、パスポートの申請は有楽町。職員さんに確認すると、神奈川以外の都道府県での手続きだと必要だというので、住民票の写しだけもらう。
蒲田に行って区役所で戸籍抄本を申し込み、発行を待つ間にパスポート申請の用紙をもらって記入。戸籍抄本を受け取るとちょうど正午。
なにも一番混んでる時間に行かなくても、と言いつつイタリアンへ。滑り込みで席は空いていて、オットは豚トログリル、わたしはサーロインを注文。いつもは夜しか行かないお店で、オットはランチ初体験。明るい時間に店に居るのが不思議な気分らしい。「仕事に戻るの？」「これから出勤です」と忙しい合間にシェフと会話して、前菜、メイン、デザート、コーヒーと平らげて大満腹大満足。これで1000円はリーズナブル。
あとは、オットが出勤途中に有楽町で申請書を出せば完了。ということで蒲田の駅前で気分良く別れ、ユザワヤで買い物に励む。生地や小物を物色し、今度は駅ビルでウィンドーショッピングをしていると、オットからメール。「パスポートは神奈川だと言われた」と‥‥。クラクラッ‥‥。
時間が遅いので今日は諦めるというので、クラクラしながら買い物をしていると、会社の最寄り駅まで来られないかとメール。時間的には間に合いそうなので、買い物は切り上げて電車に乗る。申請書の代理人への委任欄を記入しろとメールして、あとは本人確認の免許証を受け取らないといけないなぁと思いながらガタゴト。
オットの会社の最寄り駅は初めて降りる駅。でも駅近のビルだから迷わないだろうと駅構内の地図を頼りにたどり着く。「何処に居る？」ってビルの1階だよ。「どっちの？」って何本もビルがあるのかっ。ツインタワーの違う方に行ってしまったみたいだけど、何とかおちあって。
打ち合わせを抜けて来たオットは、途中でメールを読んだので委任欄に記入してないし黒ペンも持ってない。しょうがないのでビルの受付でペンを借りて記入した申請書類を受け取って、慌ただしく別れて。オットは会議に戻り、わたしは川崎に向けて出発。
電車で一息ついていると、フッと思い出す。免許証を受け取ってない‥‥。川崎で電車を降りて記入要綱を確認すると、やっぱり免許証（か旅券って、それを取得しようとしてるんだから持ってない）が必要。時間は既に16時、今から会社まで戻っても受付時間に間に合わない。アウトぉぉぉ！
「ダメだ‥‥」とギブアップのメールをして、そのまま横浜に戻る。はぁ。すっごい徒労感。いや、気分の問題ではなく完全に徒労。
そりゃもちろん、本籍が東京だからパスポートは東京でとらないといけないと思いこんだ、わたしが悪いんだけど。その経過を目の前で見ていた区役所の職員さんは、訂正とか確認してくれればいいじゃん。住民票が横浜にあるんだから、神奈川で申請しなきゃいけないのは判るだろうに。「住民票はここですけど、本籍は東京の場合は東京で申請しなきゃいけないんですよね？」って質問をしないと、そういう答えは返してくれないなんて、気が利かなすぎるよ‥‥(涙)
明日、わたしが代理で川崎に申請に行って、来週の木曜日にオットが受取りに行って、それからビザを申請してもらって‥‥なんかギリギリのスケジュールになりそうな模様。もう何もトラブりませんように。
あ。タイトルは、素子さんを読んだばかりで「宇宙魚顛末記」が頭にあったのでつけちゃった。長々とどうでもいいこと書いちゃったけど、どこかに発散しないとやってられなかったので長文失礼。もし読んでしまった方が居たら、お疲れさまでした。お付き合いありがとうございました(笑)