Teruchanち

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シアター!@有川浩

土曜日に買物に行った時に、「シアター!」「シアター!2」「有川浩脚本集 もう一つのシアター!」の3冊を買ってもらった。
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これで単行本、文庫はコンプリートだっ!図書館戦争を買ってから1年ちょい。今までのわたしの購買ペースからしたら激遅だけど、仕事が無くて買ってくれるのを待ってるからしょうがないなぁ。
土日で3冊を読み終わっちゃってオットに「いつも思うけど勿体ない」と言われたけど、その後、もう1回通しで読んだし、少ししたらまた読むだろうし、そういう読み方しか出来ないんだということで。
図書館戦争のアニメで麻子役をやった沢城みゆきが在籍していた劇団「Theatre劇団子」を取材して書いた話だということは知ってたんだけど、何せアニメに疎いので「聞いたことない劇団の人だけど声優もやってるんだな」と思ってたよ。今回調べて、沢城みゆきのメジャー度合を知ってビックリ。新しい峰不二子役の人だとは!(驚)


ある程度人気はあるけど、黒字になりきれない貧乏劇団のお話ということで、下北サンデーズのドラマを思い出したなぁ。劇団員というと=貧乏って感じはするけど、それってマイナーだからだと思ってたよ。黒字にするのは超タイヘンで、劇団員やスタッフに給料を出すなんて夢のまた夢‥‥ってとんでもない世界だよなぁ。
中学時代の友達が某俳優さんの劇団に入ったから、その劇団のお芝居を2〜3回観に行ったコトがあるけど(友達は役がつく前に辞めた)、劇団の世界の知識も無いもんなぁ。
ただ、和太鼓のサークルに入ってた頃にやってたコトを思い出して、すごーく懐かしかった。劇団と違って、こっちはまるっきり趣味としてやってたからお金のことは考えてなかったけど、似てる部分も多くて。練習や打合せをやる場所を探して公的な施設に申し込んだりとか。公演もやったから、宣伝やパンフレット作成、チケット手配‥‥とか。あー、懐かしい。


ニックネームマスターである茅原尚比古のおかげで、全員に愛称があるのが図書館戦争チックでGood。
登場人物としては、劇団シアターフラッグ主宰の春川巧の兄で、有能すぎるサラリーマンな司がカッコよすぎて惚れる! 現実としては切れ者ぶりが鼻につく人は好みでは無いけど、この物語の中では断トツにカッチョエエ。
劇団の借金が発覚して、司が「売上のみで2年で返済、返せなかったら劇団を潰せ」との条件で巧にお金を貸してくれる。ついでに諸々の裏方仕事を手伝うんだけど、これがとにかく有能すぎて素晴らしい。本職は営業なのにお金の管理はバッチリだし、パンフレットとかもある程度作れちゃう。劇場が火事になった時の仕切りも完璧。惚れるわー。
2年が終わる最後の公演がまだこれからだから、3も出るはずで、待ち遠しい! 図書館戦争も文庫化とほぼ同時に読み始めたし、「続きが気になるぅ、早く出せ」というのは有川さんでは初めての経験*1。うずうずー。

*1:他の作家ではさんざん経験してるよ。素子さんには「星へ行く船」の続き(じゃなかった、太一郎さん遭難の話)を書いて欲しい。