Teruchanち

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ファミリーヒストリー

http://www.nhk.or.jp/program/famihis/
NHKファミリーヒストリー小塚崇彦〜五輪の夢・小塚家3代の挑戦〜」を観た。日本のフィギュアスケートの草分けである小塚光彦さんが満州でスケートを始めて、五輪の夢を子や孫に託し‥‥という、小塚家の三代かけての大きな夢のお話。
自分が出たかった札幌五輪は戦争のために中止となり、スパルタで育てた息子の嗣彦はグルノーブル五輪に出場するも、世界の壁は厚く21位に終わる。しかし最晩年、孫の崇彦がトリノ五輪で8位入賞。淡々と綴られる物語に、思わず涙。
よもやグランプリファイナルは日本人ばっかり?(という可能性は流石に無くなったけど(笑))などと思ってしまうほどの、今の日本のフィギュアスケートの盛り上がりは、この人あってこそだったんだなぁとつくづく思い知らされた。
「馬じゃねぇし(笑)」と本人も言っていたし、サラブレッドと言われることは大変なことだろう。結果が良くても、その血統や環境のおかげだと言われ、結果が悪ければ、必要以上にこき下ろされる。そんな評判は気にしていないように見せているけれど、周りが思っている以上に本人の中では重たく感じることも多いと思う。
この番組で祖父の歴史を知ったことによって、両親や祖父だけでなく、祖父の親友や好きだった相手の夢まで背負わされてしまう形になった訳だけど。その重さで潰れてしまうような小塚くんでは無いだろう。それをバネにして、次の五輪ではもっと上を目指してくれるんだろう。


「この店を大きくしてやる!」というような夢を何代も継いでいくようなことは、割とあるのかも知れない。自分の両親や祖父母の若い頃の夢や希望なんて、普通はあまり知らずに居るけれど。自分のヒストリーも知りたいような、でも知りたくないような。