Teruchanち

写真が好き。食べるのが好き。お酒が好き。青が好き。

リアル〜完全なる首長竜の日〜@映画

映画『リアル~完全なる首長竜の日~』
健んのリアルをやっと観てきたよ。まだ書いて無いけど先月は図書館を観たので、わたしにしては珍しく2ヶ月連続の映画観賞。
えーっと。うーん‥‥。あー、健んはカッコ良かったし綾瀬はるかは可愛かった。映像もキレイだった。2人が住んでるマンションが、建物は普通なのに部屋がオシャレ。メゾネットみたいだけど上には何があるんだろう。ベッドルームは下にあったからロフトに収納スペースかな。←どうでもいいか


淳美@綾瀬はるかが自殺未遂をして1年。恋人の浩市@健んが「センシング」という人の意識に潜る技術を使って昏睡状態の淳美を救い出そうとする‥‥んだけど、いや実は昏睡してるのは浩市だった!‥‥ということは、それまでのは浩市の夢? で、2人が小学生の頃に出逢った島に飛んで、昔に描いた首長竜の絵を探す。実は首長竜は海で溺れたのを助けなかったモリオという同級生で‥‥。
最初は漫画の中の死体が現れちゃったりしてホラーっぽい雰囲気。途中で島に飛んだりするのはSFっぽくて。
主治医の相原先生@中谷美紀が、胡散臭いんだよなぁ。話し方もヘンだしさぁ、浩市の枕元で小声で話しかけたりするのが意味不明。浩市は意識はあるけど身体がダメで起きられないらしいから、モニターに表示される心拍数だか脳波だかを見て会話してるっぽいんだけど、だったらセンシングなんてやんなくてもいいじゃん。
結局、首長竜も謎。モリオを見殺しにしたことを封印する為に首長竜の絵を描いて、廃墟の金庫に隠すんだけど、なんでそこで唐突に首長竜なのか。淳美が浩市にあげたペンダントのタツノオトシゴが首長竜に見えるというのは判ったけど、それは2人の想い出の品なんだから、封印に使っちゃダメだろ。
浩市の心臓が止まって脳外科医の米村@堀部圭亮が死亡宣告しようとしてるのに、淳美は「私が連れ戻すっ!」と無理矢理センシングをしてもらう。すると浩市はモリオと小舟に乗って海に出ようとしてる。これって三途の川みたいなもん? でも淳美が止める為にハシケの先の柵を越えようとしてコケて意識を失ったら、浩市は帰ってくる。結局、どっちがどっちを助けようとしてるんだか。モリオが舟から海に飛び込んだ‥‥と思ったら、いきなり首長竜にヘーンシン!いや、これ、CGは相当それこそリアルにデキてるんだけどさぁ、あまりの唐突感にいけないと思いつつ笑っちゃったよ(汗) 浩市の足を引っ張って吹っ飛ばしたりしてるのにも、ついつい笑いが。最終的に淳美がペンダントを渡したら、スゴスゴと居なくなったんだけど、だったら最初からそうしようよ。うーん‥‥。


結局、まぁ話の筋はわかるんだけど、納得がいかないことが多すぎる。チラッと見たら原作では2人は姉弟の設定ぢゃん!全然違うっ! 既に本は買ってあるから、読んでみよう。このミスなんだから面白いんだよね?(でも同じくこのミスで実写化されまくりのバチスタも、最初の数ページで挫折したから相性悪いかもだけど。)

あー、でも、2人の雰囲気は良かったから、まぁいいよ。目の保養にはなったし。首長竜に倒された浩市の頭を淳美が抱えるとこでは「胸がっっ!」とか気になったけど(爆)

2013/06/29 追記

原作を読んだ。
あれれれ? これ、まったく違う話じゃん。恋人じゃなく姉弟とかいう問題じゃなく、同じ設定の部分を探した方が早いくらいだよ。
淳美は40歳に手が届きそうなベテラン漫画家で、弟の浩市は数年前から意識不明。センシング(頭に針を刺すんだよっ、痛いっ)で浩市と何度も逢ってるけど、別に自殺の原因を探ろうとはしていない。現実だと思ってたら目覚めて「はっ、センシング中だった」なコトが続いて、夢と現実の境界が曖昧になってきて‥‥。
実は自殺未遂をしたのは淳美。編集者との不倫で勝手に行き詰って仕事部屋の窓から飛び降りた。(この「仕事部屋の窓」は映画でも印象的な部分)淳美の夢(というかセンシング)に現れていた大人になった浩市は、施設内で亡くなった13歳の少年が姿を変えて出てきてたもので、実は浩市は島で溺れた時に死んでいた!(映画では死んだのはモリオ)
首長竜というかプレシオサウルスは子供の頃の浩市が好きで、淳美が描いて浩市が色を塗った絵をお祖父ちゃんにあげようとしたことがある。淳美の夢の中でも模型になって何度か出てくるし、最後の方で窓の外に姿が見えるけど、もちろん戦ったりはしない。


原作者は「映画だから」と改変に納得してるらしいけど、これは改変の域を超えてるよなぁ。映画のファンが原作を読んでも、原作ファンが映画を観てもガッカリするよ、きっと。わたしは映画も好きになってた訳じゃないからガッカリはしないけど、映画では描ききれなかった部分が原作を読めば理解できるであろうことを期待して読んでるから、あれれ?な感じは拭えない。
大森望も大絶賛してるけど、映画との共通点を探しながら読んでしまうと、面白さが楽しめなかったなぁ。まったく白紙の状態で読んだら、また違った感想を持てたのかも知れないけど。