Teruchanち

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BUNGO -日本文学シネマ- 魔術

BUNGO -日本文学シネマ-
「文豪を演る!」の二夜目は、芥川の「魔術」。原作の一人称は確かに「私」だけど、私小説ではないような気がする。櫻田竜一@塚本高史って名前はどこから来たのかな。芥川は本名みたいだし。
一夜目とは違う怪しい雰囲気。マティラム・ミスラ@村上淳なんて、顔が黒すぎて誰だかわからないし。いや、一瞬は池内博之かと思っちゃったんだけどね。また黒人役かと(笑)
櫻田はミスラに魔術を習う。魔術は欲があると使えなくなる。ある日、友人の直哉@三浦誠己たちの前で燃えさかる石炭を金貨に変える魔術を披露。石炭に戻そうとすると、直哉は骨牌(かるた)の勝負を挑む。櫻田が勝ちまくって直哉はスッカラカンになるけど、友人たちの財布もぶんどって賭け、それも無くすと許嫁の文子@中村ゆりを賭けると言う。
家庭を持つ気も、仕事を持つ気もないという直哉。櫻田は賭けを続け、また勝つが、その途端に魔法が解ける。櫻田はまだミスラの家に居て、夢を見ていただけだった‥‥。
愛する人を守りたいと思うのは欲なんですか。」と言う櫻田。なんかいい話じゃんと思ったんだけど、原作は最後が違ったよ。友人は「僕の財産をすっかり賭ける。」って言ってた。まぁ、そうじゃなきゃ芥川じゃない気がするからいいんだけど。
塚本くんは、なんかハマってて良かった。このぐらい短いドラマだと、気軽に観られていいなぁ。文豪の作品に触れる機会にもなるし。もちろん魔術も読んだこと無かったから、青空文庫で読んだよ。(→芥川龍之介 魔術