Teruchanち

写真が好き。食べるのが好き。お酒が好き。青が好き。

誰かが嘘をついている(2009/10/06放送)

HDDが大変なので「ながら」で観れそうなものをと、ずっと塩漬けになってたのを引っ張り出してきて、やっと観た。
痴漢裁判のうち無罪になる確率は約2%。「やってない」証拠なんてなかなか出てくるもんじゃないから、訴えられたらおしまい。満員電車ではずっとバンザイしてるという男性の気持ちもわかるドラマ。
無実を主張するも有罪判決を受け、控訴したところで無罪の証拠が転がり込むという、何とも都合のいい結末。タイトルから誰かの嘘が暴かれるのかと思ってたのに、結局誰も嘘はついてないというのが拍子抜け。実際の裁判では、こんな都合のいいことは無いはずだし、これを観ながら「俺も無実なのに」「うちの家族も無実なはずなのに」と唇を噛んだ人も居るだろうな。
留置場に着替えを差し入れたら、夫が手錠で繋がれてる姿を見てしまう妻@宮崎美子。パートを始め、近所の噂におびえ、ストレスで体調を崩す。トイレで泣く被害者に同情をする、同じ高校生の娘@谷村美月。父を見放す会社を見て就職の意欲を無くす息子@手越祐也。家族たちのツラさはハンパないよなぁ。そりゃお酒にも逃げたくなるよ。
ずっと一致団結ではなく、フラッと気持ちが離れることもありつつ、最終的にはやっぱり信じているという家族のスタンスにリアリティを感じた。悩みながらも控訴するって言った時の「そうだよね、やってないんだもんね」という娘の笑顔が最高だった。
水谷豊は、いい意味で何をやっても水谷豊だったので、右京モードを出して事件を解決してくれないかとか思っちゃったよ。主人公の佐藤敏昭が朝、家を出る前に置時計のねじを巻くとことか、右京さんっぽかったし。
最後、無罪になった後で被害者の持田舞@佐津川愛美が「じゃぁ、誰がやったのよ。」と呟いてたけど、このドラマではヒール的役割のこの子も本当に被害者なんだよね。わざわざ痴漢を訴えるというのは勇気のいる行動だし、取り調べや裁判で何度も状況を訊かれるのは屈辱的な経験なはずだし。真犯人を捕まえたいよなぁ。無理だけど。右京さん、なんとかしてくれないかなぁ。
えっと、テゴちゃんは割と良かったと思うよ。いつもみたいな浮ついた調子ではない台詞も喋れるんだね。リクルートスーツ姿も新鮮だったし。