Teruchanち

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BUNGO -日本文学シネマ- グッド・バイ

BUNGO -日本文学シネマ-
最終話は太宰治のグッド・バイ。いや、なんかこれは面白い。原作を読んでみたけど、これって未完の小説なんだね。どうりで唐突に終わったと思ったけど、ドラマとしては余韻があっていい感じ。でもこのまま連続ドラマにしてくれてもいいなぁ。
編集者の田島周二@山崎まさよしは、本職より闇でたんまり稼いで10人もの女を囲っていたんだけど、そろそろ小さい家を買って田舎から妻子を呼び寄せたい。村松@小市慢太郎の入れ知恵で「びっくりするような美人」を妻だと偽って、愛人達と対面させて、キレイに別れようとする。闇の仲間で、怪力で男か女か判らないと思っていたキヌ子@水川あさみが、着飾れば美人ということを知り協力を依頼する。
一人目の愛人の美容師とは別れて、二人目の愛人に会いに行くところで話は終わり。まだまだ続く予定だったんだろうなぁ、読んでみたいしドラマの続きも観てみたい。
田島がキヌ子に頼み事をした時に、キヌ子が食べたもの。「トンカツ。鶏のコロッケ。マグロの刺身(さしみ)。イカの刺身。支那(しな)そば。ウナギ。よせなべ。牛の串焼(くしやき)。にぎりずしの盛合せ。海老(えび)サラダ。イチゴミルク。その上、キントンを所望とは。まさか女は誰でも、こんなに食うまい。いや、それとも?」いやいや、わたしは「色気があるから体裁をとりつくろっているだけ」の頃は過ぎたけど、こんなには食べられないよ。ギャル曽根には負けるだろうけど、並ではないよ、キヌ子さん。
ところで。ドラマでは5000円も食事をしてたし、原作でもキヌ子は田島の財布でデパートでポンポン高級品を買って「これからは5000円以上、使ってはならん。」って言われてたけど、この頃の5000円って今だといくらくらいなんだろう。
青空文庫 太宰治 グッド・バイ