Teruchanち

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三匹のおっさんふたたび@有川浩

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オットがお土産にサイン本を買ってきてくれた! 会社の帰りに時々寄る有楽町の三省堂にはサイン本が良く並んでいて「ヒア・カムズ・ザ・サン」も買ってきてくれたんだけど(途中まで感想書いたけどアップして無かった‥‥)。新刊が出たのを知ってチェックしてくれてたらしい。サインには巻末の作者紹介欄の有川さんの顔と同じハンコが押してあって、嬉しさ倍増。
やったーと喜んで、一晩で読破。もったいない‥‥。以下、ネタばれです。
三匹は相変わらず胸がスーッとする活躍をしてくれる。杉下右京とかケイ・スカーペッタとか昔の金八先生とかドラえもんとか、ホントに居てくれたらいいなぁと思うフィクションの登場人物は多いけど、この三匹も居て欲しいよなぁ。マナーというか公衆道徳のなってないヤツらが本当に多い昨今だからねぇ。わたしも割とそういうのにイラッときて態度に出てしまうタイプで、そのうち電車の中とかで刺されるんじゃないかと言われてたんだけど、最近はマジで怖いからなるべく大人しくしてるんだよね。前はナイフとかを持ち出すような人は見かけでわかったけど、今は一見普通の人が豹変するからねぇ。腕に覚えも無く戦闘職種女子でも無く危ない機械も持ち歩いていないと、迂闊なことが出来ない世の中。
今回は三匹+祐希以外にもキヨの息子の嫁の貴子、シゲの息子の康生の話もあるし、早苗ちゃんやキヨの息子の健児の気持ちがわかるところもある。特に健児と貴子は1冊目ではさんざんな描かれ方だったから、ちょっとすくわれた感じ?


ボーナストラックの「好きだよと言えずに初恋は、」(おおお。村下孝蔵)は、やられたー。普通に三匹のスピンオフだと思って読み始めたら、今回は思い出話としてしか出てこなかった潤子が主人公で、しかも小学生。わりかし遠い話だなと読み進めるうちに、植物に強い男の子が出てきて、川端康成の言葉も出てきて。何かひっかかるものはありながらも「こういうのが好きなんだな」と納得して読んでいると。男の子の名前が「日下部くん」とわかり、がびーん!! この時点では、イツキかと思ったんだけど。いやいや。川端康成の言葉はお母さんから教わったんだよね。ということは、この子はイツキとさやかの子供じゃーん。「サンジソウだけどゴゴサンジ」を教わったかも知れない子じゃーん。きゃぁぁぁぁ。
マジでやられた。日下部くんはイツキに似てモテモテくんなんだね。でも既に植物オタクだから、他の女の子達は深く知ると引くかも知れないねぇ(笑)